もったいないとは?
先月末。都内某所の女子大に訪問しました。
そこでライフデザイン学科の講師のお話を聞くことが
できたのですが「もったいない とは?」というお話でした。
もったいない・・・これは英語では表現ができないくらい
良い言葉だと先生はおっしゃっていました。
衣食住で考えてみます。
衣・・・7割がゴミとして捨てられリサイクルされているのは
1割だそうです。
食・・・使い残してしまったり、お腹がいっぱいになると
捨ててしまう。家庭のゴミと外食産業含めて
食べれるはずなのに捨てているのは全体の1割
にもなるそうです。
住・・・M-STYLE HOUSEのHPにも出ていますが
日本の住宅の寿命は非常に短いです。
日本は30年、アメリカは55年、イギリスは77年と言われています。
車で考えてみます。買い替えの時期ですが日本は平均して
8年くらいだそうです。それに対してアメリカの場合、車の寿命は
7.4年ですが平均して約11年間乗るそうです。
しかも、車の運転時間は日本の場合アメリカの半分くらい。
日本人は壊れていないのに買い換える・・・そんな傾向が
あるようです。なぜか・・・デザインが変わって新しくなった。
新しい機能が追加された。きっと、皆さんの身近なもので言えば
携帯電話とかがそうじゃないですか?
もったいないとは・・・
そのものの値打ちを完全に使い切れていない。
上に示した以外で考えてみます。
例えば・・・ポルシェを買っても日本で300キロ出せる道がありますか?
元をとっていない。例えば・・・食べ放題。
「いただきます」は誰に対して言っているのでしょうか?
これは命に対していっています。例えば、魚や肉。
それらへの命への感謝の気持ちがあれば本当に気持ちをこめて
「いただきます」と言い、もったいないという気持ちになれるのでは?
また、食べ物だけではなく物にも同じことが言えます。
素材の美、手作りの美、またはプレゼントなど頂いたもの。。。
これらを大切にする気持ちも大事だと思います。
現代社会において、もったいないの情動を失わせたものは何か?
一例として・・・
家事の効率化・・・物は買うもの→魚は切り身。肉はパック。
つまり、作るプロセスが見えない。
経済のグローバル化・・・作る作業が見えない→価値が安く、物の価値が
価格から推し量ることができない。
「もったいない」という話の中で本当に考えさせられることが
沢山あり、良いものを作り何世代にもわたって住み継いで
頂きたい・・・そんな家づくりをしている私たちには納得できる
ことが沢山あるお話でした。
そして、先生の話はライフデザインへと続きます。。。
ブータンと言う国をご存知ですか?小さな国で日本と
比べたら不便なことも沢山あると思います。
しかし、そう感じてしまうのは日本人のイケないところかも
しれません。ブータンの子供たちはカメラを向けるといつでも
良い笑顔をしてくれます。今の生活に満足していますか?
そんな質問をすると8割以上の人が満足しているという
結果が出ました。それに対して日本は・・・
同じ質問をすると満足してると答えた人は数割に満たなかった
そうです。。。こんなに物にあふれて不自由なく生活できる
国にいて・・・贅沢ですね。
本当の意味での豊かさとは・・・それこそライフスタイルの構想が
大事なのでは?
ライフの意味。①生活 ②人生 ③生命、いのち
デザインとは構想があって→計画され→設計や意匠や図案がある
ライフデザインとは「真の豊かさ」であってライフスタイルの構想である。
大きな括りでいろんな意味で捉えられる話でしたが
私はもちろん、住まいの作り手として今回のお話を聞きながら
いろいろなことを改めて感じさせられたように思います。